今までは、異国のお話ばっかりだったので、今回は、日本昔話を紹介します。
日本昔話
昔話とは、昔の人たちが代々世々伝承してきた、語り物としてのおとぎ話のことである。
「むかし」という確かではない時や「あるところに」という不明な場所を最初の語り口として用い、本当にあったかどうかは知らんけど…という心持ちで語り継がれるお話です。
日本昔話の代表作
日本の昔話は、1975年に「まんが日本昔ばなし」というアニメになり、人気を博しました。
日本昔話の有名なお話は…いっぱい有りすぎてどれを選ぶかが大変なぐらいです。
とりあえず、最もポピュラーなものを…。
「桃太郎」、「浦島太郎」、「花咲か爺さん」、「かぐや姫」等、その他もろもろ…。
では、恒例になりましたお話を一つだけ…。今回は、「さるかに合戦」です。
今回は・・・もし性格ワルッなカニさんだったら・・・のお話です。
夢が壊れてしまうかもしれないので、ここから先は覚悟を決めて、読んでくださいね!
さるかに合戦
雨上がりのある日、柿の種を拾ったおサルと、美味しそうなおにぎりを持ったカニさんがいました。
おサルは、考えました。どうにかして、あのおにぎりを手に入れよう!
「カニさんカニさん、この柿の種とおにぎりを交換しないかい?」
「おにぎりと柿の種じゃぁ~、釣り合わないょ。」
「そんなことはないよ。きっと、美味しい柿を実らせてくれるから…。」
「そなの?なら、交換しよう!受け取れ!」
ポィッ!
ビチャッ!
「ヤバッ!」慌てて、カニさんはおにぎりを拾い、おサルに渡しました。
「・・・。
カニさん、それ…今、落ちたよね。おにぎりが茶色くなってるけど…。」
「それは、ふりかけがかかったおにぎりだから、大丈夫!じゃっ、柿の種を貰っていくょ。」
スタタタタタッ!
カニさんは、そそくさとその場をあとにしました。
残されたおサルは、結局おにぎりを食べ損ねてしました。
数年後…
みごとに柿が実った大木が育ちました。
「(しめしめ…、これで柿が食べられる。カニさんは木に登れないから、おいらが登って、取ってくるのを装って、美味しそうな柿を喰い尽くしてやる!!)」
「カニさんカニさん、みごとな柿が実ったね。僕が取ってきてあげようか?」
「いゃ、いいっ!」
ウィーン ガシャン ガシャン ウィウィーン ガシャン
なんと、カニさんのハサミが電動ノコギリに早変わり!
ウィーン ガガガガガガーーーーーーー 倒れるぞぉ~ ドシャーン
カニさんは、美味しそうな柿が実った大木をいとも簡単に切ってしまいました。
「(おサルなんかに、やるものかっ!最近のカニをナメるなっ!)」
そうして、カニさんは、全ての柿を手に入れて、幸せになりましたとさ。
ちゃんちゃん
おサルも無精をせず、自分で柿を育てれば良かったのにね。
出来ることは、自分でしよぉ~!