お話

日本昔話 桃太郎②

投稿日:2018年1月30日 更新日:

前回の続きになります。

いったい、どこへ向かうのか?!

桃太郎②

それから、数週間…いつまでたっても、鬼からの返事がありません。

「おぃっ!ライオン、今度はお前だ!!行ってこい!!」

ライオンは、しぶしぶ鬼が城へ向かいました。

ですが、案の定、どれだけ待ってもライオンも戻らなければ、返事もありません。

「一体、何しとるんゃ!猫、次はお前ゃ!!」

結局、誰一人として、桃太郎の元へは戻ってきませんでした。

「あーーーー!!おらが行くしかないんか…。」

そして、やっとの思いで鬼ヶ島へ上陸することが出来ました。

「チーター、ライオン、猫、どこ行った?」

桃太郎は、3匹を探しました。

 その時、猫を発見!ですが、その姿は…。桃太郎にとっては、有り得ない光景でした。

なんと、猫は、鬼の膝?の上で気持ちよさそうに寝ているではありませんかっ!
桃太郎は、怒り心頭!猫に駆け寄ります!

「おぃっ!猫!!おまえ、何しとんねん!!」

「おゃおゃ、桃太郎さん。どうしたにゃ?」

「どうしたじゃねぇ!!!なんで、返事を持って帰ってこんねん!」

「そりゃ、そうにゃ。こっちの方が居心地がいいにゃ…。」

「チーターもライオンも帰ってこん!あいつらは、どうしてんねん!!」

「あの方々も桃太郎さんといるより、こっちの方が待遇がいいからこっちにいるにゃ。」

「待遇なんかより、今まで一緒に戦ってきた仲やろが!」

「桃太郎さん…残念ながら、猫科の生き物は、人につくんじゃにゃく、家につくので、居心地のいい方になびくにゃ~。」

「そうなのか…。失敗した!お供は、犬にするべきだったのか…。」

「もう、いいにゃ?吾輩は、眠いにゃ。おやすみにゃさぃ~。」

「ムキィーーーーーー!!」

バシッ!!

怒り狂った桃太郎は、つい猫に手が出てしまいました。
それを見ていた鬼の親分は、桃太郎以上に激怒しました。

「お猫様に手をあげるなんて、不届き旋盤!お前なぞ、この狭き洞穴で一生暮らしていけばよい!」

桃太郎は、鬼が城の地下の洞穴で外に出る事の出来ず、静かに暮らすハメとなりました。

「結構、この暮らしもぇぇか…。3食昼寝付き!まぁ~、こーゆーのも有りゃな…。」

とあくまで、前向きな桃太郎でありました。

ちゃんちゃん

人生前向きに物事を考えないとね。

 

-お話

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