引き続き、お話シリーズです。
今回は、日本昔話の王道「桃太郎」です。
ここから先は、夢が壊れるとかの話じゃなく、別の話と思ってもらった方がいいかもしれない…です。
桃太郎
昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがおりました。
川から流れてきた、大きな桃から生まれた男の子に「桃太郎」と名付け、大事に育てました。
大きく成長した桃太郎は、離れ小島に住む鬼ヶ島へ鬼退治に行くことになりました。
「めんどくせぇ~!なんで、おらが…。」と桃太郎は、愚痴を言いつつも、お婆さんからもらったお弁当をリュックに入れ、出掛けて行きました。
そして、だらだらと歩いていると…
「もしもし、お腰に付けたきび団子、1つ私にくださいな。」と猫がやってきました。
「残念!きび団子は、持っとらん。でも、お弁当の中にサバの味噌煮があるんで、それで、どゃ?!」ネコなら、爪が武器になる…。
「もしもし、お腰に付けたきび団子、1つ私にくださいな。」とライオンがやってきました。
「残念!きび団子は、持っとらん。でも、お弁当の中に焼き肉があるんで、それで、どゃ?!」 ライオンなら、爪と牙が武器になる…。
「もしもし、お腰に付けたきび団子、1つ私にくださいな。」とチーターがやってきました。
「残念!きび団子は、持っとらん。でも、お弁当の中にローストビーフがあるんで、それで、どゃ?!」 チーターなら、爪と牙と足が武器になる…。
こうして、桃太郎は、ネコ科の家来を連れて、鬼ヶ島へ上陸しました。
そして、月日は流れ…
鬼たちの抵抗が、想像以上に激しかった為、すでに半年が経とうとしていた。
「仕方がない…。
このままでは、月日が過ぎ去るだけゃ!なんとかせねば…。」
桃太郎は、この状況を打破する為に、闇夜に紛れて、奇襲を実行!
だが、鬼には闇夜は、得意分野!見事に玉砕してしまいました。
そして、1年が過ぎ…
「闇討ちがダメなら、不意打ちゃ!」
桃太郎は、闇討ちに続き、不意打ちを仕掛けました。
ですが、鬼は計画をしっかり立てて、交代制で城を守っておりました。
そして、2年が過ぎ…
「今度は、騙し討ちじゃぁーーー!!」
闇討ち、不意打ち、騙し討ちとありとあらゆる卑怯な戦法を実践しましたが、鬼には勝てません。
その上、猫は一日寝てる。ライオンの雄は、何もしない。チーターは、持久力がない。と家来たちも役には立ちません。
「このままでは、ただ、鬼ヶ島に移住しただけになってまう!生活費も苦しくなってきた。鬼たちが隠し持っている金銀財宝を確保せねば…。」
桃太郎は、焦っていました。
いろいろ策を練りましたが、鬼に勝てる算段が思いつきません。
「仕方ない!鬼と和解する振りをして、気が緩んだところで… クックックッ…」
桃太郎は、チーターに書状を持たせ、鬼に届けてくれるよう命令しました。
続く・・・
ちょっと、長めになってしまったので、続きは次回で…。