お話

日本昔話 桃太郎①

投稿日:2018年1月25日 更新日:

引き続き、お話シリーズです。

今回は、日本昔話の王道「桃太郎」です。

ここから先は、夢が壊れるとかの話じゃなく、別の話と思ってもらった方がいいかもしれない…です。

桃太郎

昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがおりました。

 

川から流れてきた、大きな桃から生まれた男の子に「桃太郎」と名付け、大事に育てました。
大きく成長した桃太郎は、離れ小島に住む鬼ヶ島へ鬼退治に行くことになりました。

「めんどくせぇ~!なんで、おらが…。」と桃太郎は、愚痴を言いつつも、お婆さんからもらったお弁当をリュックに入れ、出掛けて行きました。

そして、だらだらと歩いていると…

「もしもし、お腰に付けたきび団子、1つ私にくださいな。」と猫がやってきました。

「残念!きび団子は、持っとらん。でも、お弁当の中にサバの味噌煮があるんで、それで、どゃ?!」ネコなら、爪が武器になる…。

 

「もしもし、お腰に付けたきび団子、1つ私にくださいな。」とライオンがやってきました。

「残念!きび団子は、持っとらん。でも、お弁当の中に焼き肉があるんで、それで、どゃ?!」 ライオンなら、爪と牙が武器になる…。

 

「もしもし、お腰に付けたきび団子、1つ私にくださいな。」とチーターがやってきました。

「残念!きび団子は、持っとらん。でも、お弁当の中にローストビーフがあるんで、それで、どゃ?!」 チーターなら、爪と牙と足が武器になる…。

 

こうして、桃太郎は、ネコ科の家来を連れて、鬼ヶ島へ上陸しました。

そして、月日は流れ…
鬼たちの抵抗が、想像以上に激しかった為、すでに半年が経とうとしていた。

「仕方がない…。
このままでは、月日が過ぎ去るだけゃ!なんとかせねば…。」

桃太郎は、この状況を打破する為に、闇夜に紛れて、奇襲を実行!
だが、鬼には闇夜は、得意分野!見事に玉砕してしまいました。

そして、1年が過ぎ…

「闇討ちがダメなら、不意打ちゃ!」

桃太郎は、闇討ちに続き、不意打ちを仕掛けました。
ですが、鬼は計画をしっかり立てて、交代制で城を守っておりました。

そして、2年が過ぎ…

「今度は、騙し討ちじゃぁーーー!!」

闇討ち、不意打ち、騙し討ちとありとあらゆる卑怯な戦法を実践しましたが、鬼には勝てません。

その上、猫は一日寝てる。ライオンの雄は、何もしない。チーターは、持久力がない。と家来たちも役には立ちません。

「このままでは、ただ、鬼ヶ島に移住しただけになってまう!生活費も苦しくなってきた。鬼たちが隠し持っている金銀財宝を確保せねば…。」

桃太郎は、焦っていました。
いろいろ策を練りましたが、鬼に勝てる算段が思いつきません。

「仕方ない!鬼と和解する振りをして、気が緩んだところで… クックックッ…」

桃太郎は、チーターに書状を持たせ、鬼に届けてくれるよう命令しました。

続く・・・

ちょっと、長めになってしまったので、続きは次回で…。

-お話

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