それでは、続きになります。
食前酒 先付
食前酒は、赤ぶどう酒です。
当時から、飲まれていたそうです。
先付は、変わったものが多いです。
アユの内臓やらアユの卵を塩漬けしたものやら、タコなんだけど、いぼを取り、皮をむいてあったため、タコと認識しにくかったり…。腐敗防止のために、そうしてるらしいが…。
後、ナマコの内臓を塩漬けしたものやら…。
冷蔵庫がなかった時代なので、腐敗防止対策がいろいろされているようです。
アワビもありました。古くから、貝の王様と賞味され、不老長寿の縁起物とされていたそうです。
椀物
当時、最上級の魚は鯉と言われており、鯉に勝る魚はない!とまで考えられていました。
全く、泥臭さがなく、あっさりしていました。
お造り
鱸(すずき)のお造りです。
たて酢というもので、食べました。
お酢というだけあって、少しすっぱさは、ありましたが、すっきりしたタレでした。
煮物
茄子のつぼつぼと言うそうです。
大きめの茄子をくり抜いて、中に鶏の挽肉を詰め、茄子の身でふたをしたものです。
当時は鴫(しぎ)の肉を用いていたそうです。
鴫(しぎ)?
調べてみると、クチバシが長く、貝、カニ、ゴカイなどを食べている渡り鳥で、海、干潟、川に住み、日本では渡りの途中の春と秋にみられる鳥だそうです。
こんなのらしい…。
焼物
まずは、鱒(マス)の塩焼きと生麩に鴨です。
鱒(マス)は、見た目は鮭ですが、食べてみると、鮭よりあっさりしています。
生麩は、お味噌が塗ってありました。もちろん、八丁味噌?!
そして、鴨も柔らかくて、旨い!こちらは、鴫(しぎ)の代用らしいです。
最後に、焼味噌というもので、味噌に葱・生姜を合わせて焼いたもので、信長の大好物だったそうです。
食事
宇治丸と言います。
当時は、ウナギを丸のまま焼いて、醤油と酒を合わせたタレをつけたものだったそうです。
この頃から、醤油の使用が始まったんだって。こちらは、開いて焼いて、炊いたものです。
そして、お出汁でお茶漬けに…。名古屋だけに、ひつまぶしのようでした。
香の物も、瓜を味噌漬けにしたもので、せっかちだった信長は、ご飯にお湯をかけ、焼味噌などと一緒に食べたそうです。
甘味
羊皮餅(ようひもち)というお饅頭のようなものでした。
お餅のようなものの上に、金箔が…。
なんと、贅沢なっ!!
こちらは、製法、形状などがわかっておらず、信長のイメージに合わせて、作ったものだそうです。
中は、こしあんでした。
やっぱりの甘いものは、外せませんな…。
ぃゃぁ~、とても、凝ったお料理で、感動もさせてもらって、至福のひと時でした。