久々にお話シリーズです。
今回は、イソップ童話の「王様の耳はロバの耳」です。
ここから先は、夢が壊れるとかの話じゃなく、別の話と思ってもらった方がいいかもしれない…です。
王様の耳は、ロバの耳
昔々ある国にとても帽子の大好きな王様がおりました。
ある日、王様が床屋さんをお城に呼んで、散髪をしてもらうことに…。
「(おっ!準備万端で王様、待ってるやん!でも、帽子ぐらい取っとけよ!)」
「では、始めてくれ…。若い床屋ょ。」
「(ちっ、仕方ない…。)王様、それでは帽子を取らせていただきます。」
パサ…
「(ぶっ!!!この王様の耳は、ロバだ!!笑えるぅ~~。
だから、いつも帽子を…。でも、ここで大笑いするわけにはいかん…。
耐えろ!耐えるんだ!!)」
何とか、床屋は、笑いを堪えて、髪を切り終えました。すると…
「私の耳は、ロバの耳みたいかね?答えょ!」と王様。
「(みたいとちゃう!!ロバの耳以外、ありえねー!ぎゃはははは…)
い、いえ、普通だと思います…。」
「そうか、それならいい。しかし、耳のことを誰かに話したら、命はないと思え!」
「はい、絶対に誰にも喋りません!(しゃべったところで誰も信じねぇょ!)」
床屋さんは、褒美をもらい、帰っていきました。
「あ~~~~、誰かにしゃべりたい!!!でも、しゃべったら、命がなくなる…」
「そうだっ!!穴を掘って、そこで大声で叫べば聞こえないのでは?
おらって、頭いい!!」
そうして、床屋は、街はずれのお山に行き、穴を掘り、大声で叫びました。
「王様の耳はロバの耳!王様の耳はロバの耳!王様の耳はロバの耳!
あ~、すっきりした。」
すると、どこからか、かすかなささやきが聞こえてきました。
「王様の鼻は豚の鼻!王様の鼻は豚の鼻!王様の鼻は豚の鼻!」
「ん?豚の鼻?いやいや、おらが見た王様は、普通の鼻だった!」
すると、また…
「王様の足はヒョウの足!王様の足はヒョウの足!王様の足はヒョウの足!」
「ヒョウの足?いやいや、4本なかったし…。」
「王様の顔は男前!王様の顔は男前!王様の顔は男前!」
「それだけはないっ!!」
「王様の背は3メートル!王様の背は3メートル!王様の背は3メートル!」
「そんなに高くは、なかったハズ…。伸びたのか?!」
「王様の嫁はかたつむり!王様の嫁はかたつむり!王様の嫁はかたつむり!」
「かたつむり???てか、すでに王様のことじゃなくなってる…。」
「王様の息子は小学生!王様の息子は小学生!王様の息子は小学生!」
「家族構成は、もうええゎっ!」
「王様の好物はエスカルゴ!王様の好物はエスカルゴ!王様の好物はエスカルゴ!」
「エスカルゴ?かたつむりゃん!!嫁は、非常食やったんか…。」
「王様の嫌いな物はナメクジ~!王様の嫌いな物はナメクジ~!王様の嫌いな物はナメクジ~!」
「いゃいゃ、カタツムリの中身にそっくりゃん!やっぱり、嫁は食料やな…。」
「王様のうちは城の中~!王様のうちは城の中~!王様のうちは城の中~!」
「知っとるゎっ!!」
「王様の電話番号は、覚えやすい!王様の電話番号は、覚えやすい!王様の電話番号は、覚えやすい!」
「もう、ええゎっ!おらが悪ぅございました。勘弁してください。」
床屋さんは、命からがら山から脱出しました。その後、床屋さんは、町を出たことは言うまでもありません。
ちゃんちゃん
さて、ちょっと、長くなってしまいました。次回もお楽しみにぃ~。