生い立ち
おらは、猫。生まれたのは、どこかの軒下だった気がする。毎日のお散歩は、欠かせにゃい。お散歩してると、人間がいろんなうみゃいものをくれる。
新聞配達の兄ちゃんは、必ずちくわをくれるし、今一緒に暮らしてるおっちゃんは、人間が作ったエサをくれる。いつの間にか、おっちゃんと一緒に暮らし始めて、世話ににゃっている。
最初は、めんたと思われて、「ももも」と名付けられたが、その後、おんたが発覚!「ももも太郎」と改名。だが、今はにゃぜか「もももち」と呼ばれている。
旅行
たまに、どこからかおばちゃんがやってきて、何日か一緒にいて、去っていく。おばちゃんがいる間は、エサ以外のうみゃいものが貰える。賄いのおばちゃんとでも呼んでおくか…。
が、その頃から、うるさい動く箱に閉じ込められて、家以外の所に行くようににゃった。どうやら、旅行と言うらしい。おらにとっては、とっても迷惑な話で、その動く箱では、落ち着いて寝れにゃいし、トイレも落ち着かにゃい!なので、あんまり好きではにゃい。
でも、旅行の間は、家では食べられにゃいようなうみゃいものを貰える。
出入禁止
最初のうちは、お散歩にも行けたのに、にゃんでか薬臭いとこに長く居て、記憶がにゃくなった時があって、その後からお散歩に行けにゃくなった。最初は、出たくて出たくて、騒ぎまくったが、どんなに騒いでも出れにゃくなったので、諦めた。
たまぁ~に、おっちゃんが気を抜いた時に脱走するぐらいで、その時以外は、寝て、起きて、騒いで、寝て…。そんな毎日を過ごしている。
出発準備
「おや?おっちゃんがごそごそしてる…。」
おっちゃんは、外でよくごそごそしている。動く箱の内外をうろうろしている。その行動をしている時は、嫌な予感しかしない。旅行に行く前によくする行動だ。確かにその時以外でもごそごそしているが、にゃぜか、おらにはわかるのである。また、どこかに連れて行かれる!
「やっぱりーーー!」
どんなにあがこうとも、動く箱に乗せられるのである。
今回は、前に一度来たことがある賄いのおばちゃんちだ。賄いのおばちゃんちには、他に2匹ほど猫がいる気配がする。でも、会ったことがにゃい。おらは、いつも階段を上った上の部屋に居座る。たまに階段から見下ろすと、クロいのとまだらにゃんこどもがうろうろしている。
でも、一度も挨拶に来ない!
おらが行くべきか?!
おらが騒ぎすぎるから来ないのか?!
一度、お目にかかってみたいもんだ。