堂本光一さん、井上芳雄さん主演のナイツ・テイルを見に行ってきました~。
ファンクラブでやっとチケットが当選して行くことができたのですが、チケットが届いてみると、2階席の後ろのほう・・・( ;∀;)
う~ん、見にくいかも?!と思っていたのですが、通路横だったせいがあるのかもしれませんが、思いのほか見やすかったです。
もちろん、表情までははっきり見れなかったのですが、全体を観るという意味ではよかったです。
梅田芸術劇場には何回か行ってるのですが、ここまで看板がでかでかと掲げているのは初めてで、ちょっとビックリ(@_@)
他の柱にも音月 桂さんのポスターもありました(#^^#)
※ここからはネタバレになりますので、ご注意くださいませ※
感想の前に少し「ナイツ・テイルー騎士物語ー」について・・・
ー脚本・演出ー
ジョン・ケアードさんです。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで名誉アソシエイト・ディレクターを務めていらっしゃいる方で、トニー賞も2回受賞されています。
ー原作ー
「二人の貴公子」というイングランドの作家ウィリアム・シェイクスピアと劇作家であるジョン・フレッチャーの合作の喜劇です。
「二人の貴公子」自体も14世紀頃にイングランドの詩人ジェフリー・チョーサーの「カンタベリー物語」の中に入っている「騎士の話」をベースにした作品なのだそうです。
ちなみに、2009年に宝塚でも舞台化されています。
ーあらすじー
テーベの騎士で従兄弟(テーバイ王クレオンの甥同士)のアーサイト(堂本光一)とパラモン(井上芳雄)。
2人は厚い友情を誓い合い、騎士としての誇りと名誉を何よりも大切に生きており、叔父であるクリオン(大澄賢也)に仕えていました。
アテネの大公シーシアス(岸祐二)は戦いに勝って、手に入れた女性ヒポリタ(島田歌穂)から愛されようとテーベと戦いを起こします。
その戦いに敗れ、2人は捕虜として捕えられてしまいます。
2人は、アテネの狭い牢屋の中でも、お互いを励まし合いながら、希望を失わずに生きています。
しかし・・・ある日、2人は牢の窓からシーシアスの妹エミーリア(音月桂)を見て、同時に一目ぼれ。
この恋により、二人の友情は突如不和となり、相手を裏切り者と罵り合う敵同士となってしまいます。
アーサイトはアテネから国外追放され、テーベに戻るよう命じられ、バラモンは牢獄に残されます。
アーサイトはテーベへ戻る道中で、森の楽団を率いるダンス指導者ジェロルド(大澄賢也)に出会い、名を偽りダンサーとして、エミーリアの誕生祝賀の稽古をしている一座に加わります。
加わったアーサイトは、再びエミーリアに出会います。
エミーリアはアーサイトだと気づきながら、アーサイトを従者になることを許します。
その頃、パラモンは食事の世話をしてくれる牢番の娘(上白石萌音)の手引きにより牢獄を脱出します。
牢番の娘は、脱獄という危険を冒すほどパラモンを愛していました。
パラモンはその娘との約束を反故にしてしまい、牢番の娘は正気を逸してしまいます。
しかし、牢番の娘はエミーリアや森の楽団の手厚い世話で正気に戻り、エミーリアの幼い頃からの親友であり、行方不明になっていたフラビーナであることがわかります。
アーサイトは狩猟に出かけた森で、無二の友であり今や恋敵となったパラモンと出会い、再会を喜びあいますが、その再会をセーセウス公に見つかってしまい、セーセウス公から7人対7人の決闘を提案されます。
2人はどちらがエミーリアを得るにふさわしいか男か、愛と名誉そして生死を賭けて決闘を受け入れます。
アーサイトが勝利しますが、パラモンを殺すことが出来ず、エミーリアの愛とパラモンへの友情に苦悶するのですが、パラモンは今はエミーリアではなく、フラビーナを愛していることに気づきます。
その時、その決闘を知ったヒポリタ、エミーリア、フラビーナの計画により、ま~るくま~るく収まります。
ーラッピングトラックー
東京で6月に走っていたそうです。
見たかった~(>_<)
ここまでで長~くなってしまったのですが・・・感想です。
とにかく面白く、楽しかったです。
最後にはストレートにシェイクスピアが伝えたかったことが伝わってもきました。
なんの下調べもしなかったので、難しい話で理解できないかも・・・と不安だったのですが、
そんなこともなく、笑いもあり(喜劇なので当たり前ですが)、めちゃめちゃ楽しめました。
アーサイトの身長いじりが出てきた時にはちょっとビックリ・・・いいの~?と思ってしまいましたがwww
井上さんの歌はもう何も言えないぐらい、感動でした。
存在感ありすぎですwww
もちろん、堂本さんと井上さんの歌も相性がよかったです。
メインは井上さんなのですが、堂本さんが低音で入っていくと、ますます厚みが増すと言ったらいいのかわからないのですが、胸が震えました。
他の方々も歌の上手さ(上から目線でごめんなさい・・・)にはビックリでした!!
ダンスも素晴らしかったです。
堂本さんのエミーリアの誕生祝のダンスはさすがの一言です。
アンサンブルの方々のダンスも素敵でした。
全員で一つのダンスになっており、もう一瞬たりとも目が離せなかったです。
その中で、特に森に出てくる鹿には感動しました。
他のどの動物でもない鹿の動きで、上白石さんの心を一緒に表す動きになっており、食い入るように見てしまいました。
舞台もすごくシンプルなのですが、回り舞台を効果的に使っており、また回り舞台の後ろには、枠組みされた中2階のようなものがあり、その枠組みも牢屋になったり、バルコニーになったりと使われています。
この枠組みの中に和太鼓や三味線などがセッティングされていて、殺陣やその場面に応じて、和風の音楽がとても心地よく、時に寂しく演奏されていました。
もちろん、舞台の前に小さいながらもオーケストラボックスもあり、生演奏の音にちょっと感動してしまいました。
照明も2階から見たからなのか、とても美しく見えました~。
何もかもうまく演出されており、どれ一つかけてもこの素敵なミュージカルは出来なかっただろうと思ってしまいました。
堂本さんと井上さんのいちゃいちゃ感・・・わちゃわちゃ感も、男の人のバカさも、女性陣の強さも、全て台詞の間合い、言い方やリズム、歌でとてもうまく表現されていました。
きれいな台詞も耳に心地よかったです。
このカンパニー全員が主役だと思いますし、「ナイツ・テイル」はコメディでありながら、崇高で美しい舞台だと思います。
久々に本格的なミュージカルを見ちゃいました(#^^#)