小さい頃…
あっしには、兄貴が二人いる。結構、年が離れていて、9歳と6歳も離れている。
普通なら、それだけ離れていたら、可愛がられるハズなのに、うちの兄貴はあまのじゃくだったのか、いじめまくられた。
おたふく風邪
小さい頃におたふく風邪にかかった。
まだ、幼稚園ぐらいだったと思う。
おたふく風邪の症状としては、耳の下・頬の後ろ側・あごの下といった所が腫れてくる。通常は片側から始まって、1~2日で腫れが両側に拡がる。
腫れた部分の痛みは、3日ほど続き、痛みで食べ物を噛めない・飲み込めない、会話がつらいといった症状がある。腫れは1週間~10日ほどで治まって、発熱、頭痛、嘔吐、腹痛も伴うようだ。
あっしも耳下の部分が膨れ上がり、食事が辛かった。顔もパンパンになって、風邪の症状のような発熱、頭痛に悩まされた。数日寝込んだ後に、元気になったが、顔の腫れがなかなか引かず、ずっと、幼稚園を休んでいた。
そんなある日、たぶん、元気なくせにお休みしてるのが、気に食わなかったのか、ケンカしたのか、はっきりとは覚えてないが、兄貴にベランダに放り出されて、鍵をかけられた。まだ、小さかったあっしは、パニックに陥り、ただベランダに放り出されただけなのに、泣き叫んで、大泣きした。
「開けてぇーーーーーー!!!!!」
その姿を見て、指さして、大笑いした兄貴を覚えている。
キンカン
昔は、蚊に刺された時は、「キンカン」!と言っていいぐらい限られたものしかなかった。虫よけも「蚊取り線香」ぐらいしかなく、蚊取り線香は、煙いので嫌いだった。
またまた、そんなある日、蚊に刺された。
蚊に刺された時のかゆさは、我慢できないのよね。今もそうだけど、蚊に刺されることだけは、許せない!
あの小さな生き物にちょいと刺されたぐらいで、すごくかゆくなる。敏捷性もある為、気付いた時には、飛び去っていることが多い。ただ、たまに腹いっぱいになりすぎて、ふらふらと恰好の獲物のように飛んでるどんくさい蚊もいる。
で、考えた。小さいなりにいろいろ考えている。
「これって、刺される前に「キンカン」を塗っておけば、刺されないんじゃない?」と…。
「あっしって、頭いい!!将来有望だね。」
ヌリヌリ…。どうせなら、足全体に…。
「ギャーーーーーー!」
「足がしびれるーーー!!」
「それに、寒いーーー!!!」
大騒ぎしてる声を聞きつけた兄貴が、慌ててうちわを持ってきて、あおいでくれた。
あっしは、ますます大騒ぎ!その後、兄貴はおかんにこっぴどく怒られてた。ケッ!いい気味だっ!
一体、どこが将来有望なんだか…。
これを機に、二度と、虫刺されを虫よけに使うことはしなくなったとさ。