長良川と言えば、鵜飼!と言っても過言ではないぐらいの有名観光業です。
その鵜飼を見に行ってきました。
鵜飼
鵜飼い・鵜飼・鵜養(うかい)とは、鵜(う)を操って、川の魚を獲る漁法の一つです。
鵜飼漁をする人を鵜使い又は、鵜匠(うしょう)と呼び、長良川の鵜飼では、現在6名の鵜匠が活躍しています。
鵜匠は、誰もが就ける職業ではなく、鵜匠家に生まれた男性しか就けない「世襲」になっています。
先代の父が引退すると、息子がその跡を継ぎ、代々受け継がれていきます。
鵜
鵜は、カツオドリ目ウ科の水鳥の総称です。
長良川の鵜飼では、カワウよりも体が大きくて、丈夫なウミウを使っています。
野生のウミウを捕獲し、各鵜匠の家に届けられています。
鵜は、人に懐くので扱いやすく、視力が優れています。
なので、鵜が視界に捉えると魚は一瞬で捕まり、咥えられ死んでしまいます。
一瞬で死んでしまうので、とても鮮度がいいと言われています。
漁
長良川の鵜飼いは、小船を用いて、1人の鵜匠が5羽から10羽程度の鵜を一度に操っています。
漁期は、春頃から秋ぐらいまでで、鮎漁の解禁日にあわせて漁が始まることが多いようです。
小船の舳先で焚かれるかがり火が、照明の役割を果たすだけでなく、鮎を驚かせ、動きが活発になった鮎のうろこの反射を利用して、鵜が捕らえます。
鵜ののどには紐が巻かれており、鮎の大きさによって、完全に飲み込むことができず、鵜匠はそれを吐き出させて漁獲としています。
紐の巻き加減によって漁獲する鮎の大きさを決め、それより小さい鮎は、鵜のお腹の足しになります。
狩り下り
今回は、残念ながら岐阜豪雨の後日だった為、船が出ないということで、川岸からの観覧となりました。
最初は、一艘一艘個別に鵜を使い、鮎を捕らえていきます。
やはり、川岸からだと遠目になってしまうので、残念ながら、迫力ある写真とはならず、ちょっと残念!
鮎を捕らえたところも、はっきりとは見えず、鵜から取り出すとこも全く見えませんでした。
総がらみ
そして、終盤です。
「総がらみ」と言って、先ほどは、一艘ずつ順番に「狩り下り」をしていた鵜舟がズラリと整列。川幅いっぱいに横一列に並んでいきます。
「総がらみ」は、このように鵜舟が隊列を組んで一緒に魚を追い込みながらする漁法です。
隊列を組んで、浅瀬まで、魚を一斉に追い込んでいきます。
そして、最後は川岸に停泊してくれました。
そこで、鵜たちのお仕事は、終わりです。
そして、かごの中に入れられ、帰路につきます。
ちょっと、物足りなかったので、今度こそは観覧船で見てみたいと思いました。