さて、前にお餅の話をしたので、いろいろなお雑煮の話をしましょー!
と、その前にお正月の意味を知っておいて、損はないかな…。
そちらの説明も合わせて、紹介します。
歳神様
「年神様(歳神様)」とは、お正月になると各家々にやってきてその家のその年1年を守り統べる神様だといわれています。
その歳神様をお迎えし、お祀りするのが、お正月です。
歳神様は、初日の出と共に現れるという言い伝えから、日本では昔から初日の出を重要な位置づけとしてきました。中でも歳神様は、高い山から下ってやってくるというお話から、山の上で見る初日の出を『ご来光』と言っています。よくテレビとかで、手を合わせている人を見かけるのも、その考えからきてるのでしょうね。
門松は家を訪れる際に歳神様が、道に迷わないように目印として立てたのが始まりのようです。
また、お正月に欠かせない鏡餅も、家に入って来た歳神様がそこをよりどころとして、再び山に帰る日までいらっしゃる場所となります。
鏡餅には歳神様の力が宿ると言われており、お供えした鏡餅を家族で分け合って食べることで一年を無事に健康で過ごせると言われているのです。
つまり、お正月にお雑煮を食べるのは、歳神様からの恩恵を頂く、という意味があったのですな。
お雑煮は、お正月に飾った鏡餅を、お供えしていた山や海の幸と混ぜて、煮て食べたことから呼ばれるようになったそうです。
珍しいお雑煮
岩手県
しょうゆ味の汁に焼いた角餅を入れたお雑煮です。
お雑煮に入っているお餅は、砂糖やしょうゆで味付けしたくるみだれを付けて食べます。
香川県
白味噌仕立ての汁にあん入り餅を入れたお雑煮です。
輪切りにした大根、金時にんじん、青菜などの野菜が入っています。
徳島県
いりこだしでしょうゆ味の汁に、具は豆腐二丁と里芋だけの餅のない質素なお雑煮です。
奈良県
白味噌仕立てに、四角く切った豆腐とこんにゃく、輪切りにした野菜と丸餅が入っています。
お雑煮に入っている餅はきな粉を付けて食べます。
島根県出雲市
あずきの煮汁に丸餅をいれた甘いお雑煮。
丸餅の代わりに、トチの実で作った「とち餅」を入れる地域もあります。
統計
お出汁
こんぶすまし 1
かつおすまし 4
かつおこんぶすまし 3
すまし 31
赤味噌 2
白味噌 6
全国的にすましが、圧倒的に多いですね。白味噌は、ホントに関西だけです。赤味噌には、ちょっと、びっくり!あまりイメージがないもので…。
お餅
煮角餅 9
焼角餅 17
煮丸餅 17
焼丸餅 2
小豆 1
あんころもち 1
ほぼほぼ、角餅と丸餅は、同数のようです。ただ、丸餅を焼いてからお雑煮に入れるのは、少ないようですね。
さて、もぅいくつ寝ると~♪の時期になりました。
皆さん、良いお正月を迎えましょー!