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横山裕さん主演の舞台「北齋漫畫(ほくさいまんが)」の千秋楽に行ってきました

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妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』から約2年ぶりとなる横山裕さん舞台の「北齋漫畫(ほくさいまんが)」の大千穐楽に行ってきました。
今回は東京公演のみで、東京グローブ座で30公演行われました。

グローブ座

グローブ座に行くのは、すっごく久々。
大倉忠義さん主演の「蜘蛛女のキス」以来です。
今回はなんと千秋楽のチケットが当選したので、もう大喜びでした。
ただ、チケットが到着してみると・・・2階席。
A列なのはいいけど、端っこのほうでした。
多分、これは見切れるな(>_<)
それでも、当選しただけよかったと東京の横山さん担当の友達と行くことにしました。

北斎漫画

横山さんから、北斎について勉強してきてから見に来たほうがより理解できますよ!とのありがたい(!?)お言葉をいただいていたのですが、勉強もせずに行っちゃいました。
感想はと言うと・・・難しかったです。特に前半は。
後悔の一言です。

※ここからはネタバレになりますので、ご注意くださいませ※

横山さん演じる鉄蔵(葛飾北斎)は、絵の上手さからいろいろな絵師の人の弟子になるが、破門されてばかりです。
娘のお栄(堺 小春さん)とともに、後の曲亭馬琴である親友の佐七(木村 了さん)の家に居候をしているところから物語が始まります。
佐七の奥さんであるお百(枝元 萌さん)は、ちゃんとした仕事に付かず、絵ばかり描いている鉄蔵をよく思っていませんでした。

ある日、妖婦であるお直(佐藤 江梨子さん)に出会い、惚れこんでしまった鉄蔵は、お直さんが養父である中島 伊勢(渡辺 いっけい)の好みであることから伊勢にお直を紹介します。
伊勢もすぐにお直の魅力にのめり込んでしまいます。
鉄蔵もお直を忘れることもできずにいました。
そんな時、どちらになびくわけでもないお直は、ただ2人の慌てる顔が見てみたかったからという理由で、佐助の家の丁稚である悟助(吉田 健悟さん)との逢瀬を2人に見せつけます。
それにショックを受けた伊勢は首をくくってしまいました。

ここで、前半が終了です。
ここまで笑いもなく、とにかく進行する舞台に必死についてきました。
横山さんのとにかく長い台詞を聞き漏らすまいとがんばりながら、どうにかこうにか筋を理解するので、もう頭の中はパニックです。

休憩が終わり、後半の開始です。
幽霊となった伊勢とお百がおもしろおかしく舞台を進行してくれます。
後半は笑いもあり、肩の力が抜け、ゆったりと見て行くことができます。

年をとり、ちょっとヨボヨボになった鉄蔵は、それでも自分が描きたい絵を描き続けています。
そのそばでは、娘のお栄がずっと鉄蔵の面倒をみています。
有名になり、そこそこのお金が入るのですが、それもば~っと使ってしまう鉄蔵は貧乏なままの生活をしています。
お直はどこに行ったかわからないのですが、お直にそっくりな娘をお栄が見つけてきます。
まだお直に心が残っていた鉄蔵は、その娘をモデルとして春画を描くことに。
ここであの有名な「蛸と海女」を描きます。
お直にそっくりな娘のご機嫌を取るためにお金を湯水のように使う鉄蔵とけんかになってしまった娘のお栄は、ずっと想い続けていた佐七の元に行ってしまいます。
お金がなくなり、お直そっくりな娘は家を出て行き、一人残された鉄蔵はまだまだ描きたい絵の構想を練っています。
そこへ佐七がなくなり、鉄蔵のことが気になった娘のお栄が戻ってくると、お直が戻ってきてくれたと勘違いした鉄蔵はお栄への感謝の気持ちを伝えます。
その戻ってきてくれたのがお直ではなく、娘のお栄だとわかり、100歳になるまでの自分の絵に対する生き方を語り、幕となりました。

もう後半は楽しさ満載でした。
幽霊役の渡辺いっけいさんと枝元萌さんの掛け合いが面白い上に、鉄蔵が絵を描くシーンも多かったです。
横山さんの鉄蔵も、後半のほうが生き生きしているように感じたりもしました(#^^#)

カーテンコールはこの日は大千穐楽と言うこともあって、5回ありました。
この時は、前半の若い頃の鉄蔵のいでたちで出てきてくれます。
やっぱり、年老いた鉄蔵のメイクは大変なんでしょうねwww
今までの3回の後に、出演者全員が出てきてくださり、横山さんの満面の笑みといつものバイバイも見れました~。
まだまだ続きそうなカーテンコールだったせいか、最後のコールでは、渡辺いっけいさんが横山さんを指さし、「この人は早く飲みたくて仕方がないんですよ!」との言葉があり、本当に飲みたさそうな横山さんがニッコニコの笑顔で「久しぶりにこの時間に終われるんで!!」とおっしゃってましたwww
最後のコールでは、「ありがとうございました」ではなく、いつもの「ありがと」という言葉までいただいき、もう泣いちゃいそうでした(*^^)v

席は、やはり見切れてしまっていたのですが、それほど支障はなかったかな。
前半は舞台を大きく使うので、たまにお直さんや娘のお栄さんが見えないことがあったのですが、横山さんが見れないと言うこともなかったです。
後半はそんなことも一切なかったですし、端の分だけステージに近いので、役者さんの表情も肉眼で十分見れました。

今回一緒に行った友達は、もう10回近く見ているそうなのですが、その友達曰く、今回の舞台は横山さんにとってすごく難しい役だったようで、いつもなら演技の途中でもよく客席を見る横山さんが全然客席を見なかったそうです。
そう言えば、前半は一切客席を見ることはなかった気がします。
後半は、最後のほうで客席を見る横山さんが見れました。
全体を、2階席や3階席までも見てくれていましたよ。
やっぱり、ここまで来れて、ホッとしたんですね。
「終わってホッとしました」と何回もおしゃっていましたし、「無事にやり切れたのは、皆さんの・・・目の前に立っている僕のおかげやと思っていますwww」と冗談まで出るぐらい、やり切れたのがうれしかったんだと思います。

出演者が七人だけとは思えないぐらい、難しかったですけど、思っていた以上に面白かったです。
舞台の後ろがスクリーンになり、北斎の絵が何枚も映し出され、それを見るたびに葛飾北斎のすごさをまざまざと見せつけられた気がしました。
北斎美術館にも行ってみたくなりました。

横山さん、出演者の皆さん、お疲れ様でした。
すごくいい舞台をありがとうございました。

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