『蜘蛛女のキス』を観劇した翌日、今度はTBS赤坂ACTシアターにて『俺節』を観劇してきました。
このお話は土田世紀の漫画が元になっていて、演歌歌手を目指して青森から上京した主人公とお調子者のギター弾き、不法滞在中のストリッパーを中心に、若者が持っている情熱、愛、友情、苦悩、焦燥感を歌とギターで演じていきます。
安田章大担の私としては、約2年半ぶりの舞台、その上、安田さんの生歌が聞ける。「絶対に絶対に絶対に行きたい!」とファンクラブ枠に応募。もちろん、落選(泣)
と思いきや、なんと東京公演が当選!!嬉しくて嬉しくて、小躍りで友達にすぐに電話してしまいました(笑)
前日から東京入りしていたので、この日はのんびり渋谷や赤坂を散策。
マチネの間に係員の人に声をかけ、劇場に入れてもらい、パンフレットを購入。その後、赤坂サカスで開かれている原画展を見ても、まだ時間はたっぷり。そこで、優雅にティータイム。う~ん・・・こんなにのんびりしたのはいつぶりだろう(笑)
18時の開場と同時に入り、ここでものんびりACTカフェの『俺節』スペシャルメニューのコージ(りんごジュース)で、喉を潤します・・・さすがに立て続けの飲み物で、実はおなかはタポタポでした(笑)
席は1階後方。舞台全体を見れると言えば、聞こえはいいのですが、やはり遠く、細かい表情までは見えませんでした(泣)まわりの方はオペラグラスを使っている方も多かったです。
※ここからはネタバレになりますので、ご注意くださいませ※
1幕
雪の青森。安田さん演じるコージの背広に対する思いがここから始まります。福士誠治さん演じるオキナワ、シャーロット·ケイト·フォックスさん演じるテレサと出会い、都会に染まることがない不器用なコージ。緊張のあまり、人前で1曲を歌うことが出来なくて・・・安田さんの歌を聞きたい私にとってはもどかしい時間。
テレサを連れて逃げようとコージが1度だけ上手の客席に降りて来て、テレサへの想いを歌うのですが、もうその時は、50cmの距離で安田さんの生声を聴ける席の方がうらやましくて、舞台どころではなかったです(泣)
休憩
またまた、ダッシュでトイレへ(笑)舞台が始まる前の多量の飲み物はやはりやめたほうがいいですね!
友達も安田章大担。二人で昔の舞台『かごつるべ』『ジュリエット通り』の話に花を咲かせます。あとの舞台は見てないので、友達の話にフンフンとうなづくのみでした(笑)
2幕
コージのために、それぞれコージのもとを去るオキナワとテレサ。
コージも津軽弁を捨て、都会に染まっていき、ダボダボの背広から麻のジャケットに・・・でも、やはり都会の、大人の狡さにはなじめず・・・デビューも頓挫し、最後のステージで、テレサのためにオキナワのために、そして自分自身のために、『俺節』のテーマ曲を歌いあげます。
この時、福士誠治さんが下手のサイドドアより客席の通路を通って、舞台に。
この最後の歌には本当に感動しました。
涙が自然に流れてきて、最後まで止まりませんでした。それまでも、安田さん、福士誠治さん、シャーロット·ケイト·フォックスさん、西岡徳馬さん、他の役者の皆さん方の歌に聞きほれていたのですが、私には、最後のこの歌のためだけにこの舞台があるように感じてしまいました。
カーテンコールで、出演者の皆さんが舞台の前まで歩いてこられるときに、安田さんが足が絡んで少しふらついていたのですが、福士誠治さんがさりげなく手を差し伸べたのには、安田さんの倒れるまでの熱演にも福士誠治さんの優しさにもまた涙が・・・
舞台としては、転換が多く出演者の方も多い上、一人何役もしてられるので、頭の中がこんがらがってきたりもするのですが、こんがらがりながらでも筋が分かりやすいので、最後まで???と言うことにはなりませんでした(笑)
大阪公演が楽しみです。今度はもう少し前の席ですから、細部まで見てきたいと思います。・・・あの歌をもう一度聞けることに感謝です。
※あくまでも個人の感想です。
追記:
あまり現実を直視したくなかったので、書いてなかったのですが、キス&ベッドシーンがあります(泣)きれいなシーンとは言えないのですが、若者の男を感じさせるシーンでした。
『俺節』
http://www.orebushi.com/