賄いのおばちゃんち
おばちゃんちに来るのは、これで二度目だ。
一度目の時は、お散歩に出かけてた時なので、脱走をしたこともある。
とにかく、出たくて出たくて、ストレスだらけだったんで、網戸になってた反対側の窓から脱出!ちょっと、高さはあったが、お散歩に行く事だけに集中してれば、こんなもの他愛もない!
余裕!余裕!ちょっとだけ、足がシビれたけどね…。
でもすぐに、おっちゃんが追っかけてきて、まんまと捕まってもうた…。ガックリ…。
たった5分程度のお散歩でした。
でも、今回はしっかり、窓も閉まってて、脱走は出来なかった。さすがに、またダイブするには勇気がいるな…。
ひとりぼっち
今回は、ひとりぼっちの時間がすごく多くて、家にいる時より、のんびりしてしまった。
階段下では、クロいのがうろうろしてる。まだら猫もいるようだが、めったに見ない。
賄いのおばちゃんも見かけなかったんで、うみゃいものは貰えなかった。
でも、ひとりぼっちは、退屈なので、やっぱりギャーギャー鳴きわめいてしまった。ガラガラ声、復活!
おっちゃん帰宅
おっちゃんが帰ってきた!
「撫でて!」
「撫でて!」
「う~ん…気持ちぃぃ~」
「・・・」
ガブッ!
「もー、いいっ!」
噛んでやった。おっちゃんが、気を抜いたのを、心得てるんで、バッチリや。
これぞ、ツンデレ?!
本宅に帰宅
おっちゃんが荷物を持って、うろうろしてる。やっと、家に帰るようだ。でもまた、あの動く箱に乗せられるのか…。ちょっと、うんざり…。でも、あれに乗らないと帰れない。我慢だな…。
帰宅路
箱が止まった。ここは、どこだ?おっちゃんが下りてった。
以前に比べりゃ、大人しくなったもんだ。動く箱では、騒ぎまくっていたのにな…。
今回は、一度もうみゃいものにも有り付けなかった。しんどい思いをしたのに割りに合わん!
戻ったら、にゃにかくれるかな…。ごくごくたまにおっちゃんもにゃにかくれる。楽しみにしとくか…。
帰還
やっと、帰れた。家に着いた。
「にゃ~にゃ~、箱の中では、大人しかったやろ?」
「撫でて!」
「撫でて!」
「う~ん…最高!」
「・・・」
ガブッ!
失敗…
「学習したな…。」
結局、うみゃいものも貰えず、踏んだり蹴ったりゃ…。